THANX

2017年5月20日をもってハイアットコートは凍結いたします。

2014年からぼちぼちマイペースに自分の音楽をちゃんとカタチにしようと始めたハイアットコート。自分で聴くためのものでしかなかったこのプロジェクトも聴いてくれる人がいて、その人たちがいいね、と言ってくれて、初めて意味を見出せたような気がします。

自分のために自分の聴きたい音楽を自分でつくる、なんてカッコつけて言ってるけどほんとはみんなに聴いてほしいし、おれのこと認めてもらいたい、という本音の部分を隠してた。でも、自分の実力がそんなに高くないこともよくわかってた。自分のことは自分が一番よくわかってるから。それでもこの曲はいいかも!って思えるような曲が出来て、自分で聴いていいね!って思う瞬間があって、それはなんというか、何にも例えられないくらいの達成感みたいなものがあって。そういう感覚を誰かと分かち合いたかった。バンドって、そういう部分があって、これはどうだ!って仕掛けにメンバーからの想定外の返しがあったりして、そういう瞬間の美学みたいなものはひとりでやっているとまずないわけで。それこそ、予定調和の想定内なわけだから。だから、誰かに聴いてもらって、いい曲だね、って言ってもらえて初めてその曲に命が宿る。誰かに評価されたいわけじゃない、と強がってみても誰かに評価されなきゃその存在自体に意味はないのだから。自分しか知らないその存在は自分が忘れてしまえばなかったことと同じなのだから。

どうしても、自分からドヤ顔してこの曲どうだよ!って新しく出来た曲を誰かれ構わず叩きつけられるような厚かましさもなければ、アーティストと名乗れるだけの自信もない。アーティストというのは自分が名乗りさえすれば誰でもアーティストになれる訳で、そんな自意識過剰な自称アーティストだけにはなりたくはないんだ。だから、自分自身が忘れてしまわないようにWEBに自分の痕跡を残していってた。これが後々、痛々しい傷痕になるのか、遅い青春の1ページとなるのかはわからないけれど。

ハイアットコートプロジェクト自体は継続する予定ではありますがどういったカタチで今後継続するかは未定です。音楽だけに留まらず様々な表現手段をもってまた何か始められたら、と思ってはいます。

あくまでこれは趣味の範囲で、自分自身の肖像であり続けることに意義がある訳なので。そこだけはこだわっていきたい。結局何かを始めると、また誰かの目を気にしてしまうというのはどうしてもついて回る。心のどこかで、聴いてくれたのかな、聴いて欲しいよ、ってまたそんな風にストレスをためてしまうのは自分で楽しむ、という最初のモチベーションからどんどんとまたブレてしまいそうなんで。

誰もが忘れてしまって、いつか、そういえば音楽やってたよな、なんて思い出してくれたりしたら本望です。その頃にまた何か、今はこういうことやってんだよね、って言えるといいな。

そんな何かが見つかるまで、少し休みます。いつかどこかで、誰も知らないところで何かをふらっと始めているかも知れません。

HIATCOATっていうプロジェクト名は僕の名前のアナグラムなんです。ほんとはHIATKOATなんです。だから、このプロジェクト名は一生、僕の代名詞でもあるんだ。

終わらないよ、いつか、また。どこかで。


いままで、アリガトウ


takahitoNAMIKAWA